住吉区のママ鍼灸師 えみすけのブログ

住吉区のママ鍼灸師 えみすけのブログ

大阪市住吉区で鍼灸治療をしている、鍼灸師えみすけ(長崎絵美)のブログです。

善意からくる言葉の呪いにしばられないように

きょう、患者さんとお話していて、

「言葉の呪い」の怖さについて思ったことがあるので少し書かせてください。

 

世の中には、いろいろと、人の心や思考を縛ってしまう呪いがあります。

今回は主に、妊婦さんや産後まもない母親に対しての言葉なのですが、

言ってる方は善意であっても、言われたほうはモヤモヤしてしまうこと、

たくさんあります。

 

自分自身も、言葉づかいには気を付けてはいるのですが、

改めて、人を追い込むような言葉を言わないようにしよう、と思います。

 

 

妊婦さんの不安を助長する言葉

妊婦さんって、わりとずっと不安なことが多いです。

そもそも、非妊娠時と比べると体調が大きく変わるので、それに伴って

心にも変化が起こるのは当然。

 

初めての妊娠ならなおのこと、

自分の身体が今まで経験したことがないかんじになるので

不安になるのも無理はないんですよね。

 

そんなときに、先輩ママやら医療職の人たちから

「産後は睡眠不足になるから、たいへんだよ」

「陣痛めっちゃ痛いよ。わたし会陰が裂けてさー」

「産後、抜け毛やばくなるから!」

とか聞かされると、なんかもう……未来がげんなりしますよね。

 

いや、確かに、そうなのかもしれない。

現実なんだろうし、仕方ないことなのかもしれないんだけど、

「わたしがこうなったから、きっとあなたもこうなるよ」

というニュアンスで伝えるのはやめていただきたいのです。

 

そんなもん、個人差の範疇ですよ。

だからあくまでも、可能性のひとつとして、そして個人の体験談として、

お話してほしい。

 

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わたしは女性として教育を受けてきましたが、

妊娠したらこうなる、産後はこうなる、という知識をほぼ持っていないまま

妊娠したし、出産しました。

 

そんなわたしは、たくさんの「こんなん聞いてなかったわ。誰か教えてよ」

ということを経験しましたし、必要なことは事前に誰かのお耳に入れておきたいと

思っています。

 

ただそれが、妊婦さんの恐怖や不安を増幅させるものではあってはいけません。

情報が暴力にもなる現代だからこそ、もっと妊娠そのものを楽しめたら

いいなあと感じます。

 

 

産後ママの「未来」を暗いものにさせる言葉

わたしは娘がふたりいますが、まだ娘が赤ちゃんのとき、こういわれました。

 

「女の子は口が達者やから、そのうち生意気になるで」

「女の子とはケンカするで~けっこう本気で腹立つよ!」

 

これ、どっちも「へー^^」しか言うことないんですよね。

主語がでかいんですよ。

長女を産んで今年で9年になりますが、生意気って一度も思ったことないです。

(そもそも誰かに対して“生意気”っていう感覚がよくわからん)

 

あと、

「今はまだましやで。このあと、どんどん大変になるで」

とか。

 

なにその「しんどさマウント」!てなりました、正直。

あーまだそのレベルでしんどいとかゆってんの?ww

みたいなニュアンス受けちゃう。

 

 

「今がいちばんかわいい時やな~」

とかもね。

 

毎日、いちばんかわいいを更新しているのでよくわかりません。

 

 

サポートするなら、ポジティブな未来を示したい

妊娠している女性が、同僚にかけられた言葉で、素敵だなって思ったのが

「出産を経験すると、女に生まれてよかったな、って思うよ」

ってやつです。

 

もちろん、出産をすることが女の使命ではないし、

出産がものすごく嫌な体験だったという方もおられるとは思うので

「出産てすてきだよ!!」という価値観をおしつけてはいけませんが、

 

とあるひとりの女性が、出産という体験を経て、自身の性を肯定的に捉えた

という経験そのものが素敵だなって思って。

 

わたしも、自分が女でよかったなって思ってる勢なので、

改めてそう思える機会がこの先にあるよ、と言われるのは嬉しいですね。

 

やっぱり、今から自分が進む未来は、明るいものであってほしいじゃないですか。

じゃないとワクワクしないし、いこう!と思えないもん。

 

 

きっと、言葉をかける人たちも悪意があるわけじゃなくて

その人に「知っておいて欲しいこと」があるからこそ伝えるんだとは思う。

だけど、もしネガティブな情報ならそれは「確定した未来」として話すのではなく

あくまでも個人的体験のひとつとして、言ってあげて欲しい。

 

そして、ネガティブな情報だけじゃなくて、その2倍・3倍、

気持ちが明るくなる情報や、未来が楽しみになるための情報を、

言ってあげてほしいですね。

 

 

今後も、相手に勇気を出してもらう、希望をもってもらう……

そんな観点で、女性をサポートしていきたいです。