住吉区のママ鍼灸師 えみすけのブログ

住吉区のママ鍼灸師 えみすけのブログ

大阪市住吉区で鍼灸治療をしている、鍼灸師えみすけ(長崎絵美)のブログです。

鍼灸師えみすけができるまで①

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「なんで鍼灸師になったの?」と聞かれることがたまにあるので、

鍼灸師えみすけができるまでのお話を書こうと思います。

 

 

 

マッサージと心理学に興味があった学生時代

わたしは小さい頃からマッサージをするのが好きでした。

 

たぶん4歳ぐらいの頃から、寝る前におばあちゃんに

「マッサージしてあげる~」と言って、それらしきことをやってたと思います。

 

うちのおばあちゃんは、大変な褒め上手で

「えみちゃんは上手やねえ。おばあちゃん、めちゃくちゃ気持ちええわ」

言ってもらえるのがうれしくて、毎日毎日、やっていました。

 

そしてだんだん、自分自身もマッサージをおばあちゃんにしてもらうようになり

【どこをどうされるのが気持ちいいのか】を常に研究しながら即実践する・・

ということを繰り返していました。

 

おばあちゃんにマッサージされる孫、ってのもちょっと変なんですけどね(笑)

でもそのおかげで、自分でいうのもなんですが、

マッサージはどんどんうまくなっていきました。

 

 

高校時代は運動部のマネージャーで、合宿なんかで先輩にマッサージしていると

「えみちゃん、上手いからプロになったら~?」なんて言われたりして

けっこう本気で進路をそっちに向けようかと思ってました。

褒められるの大好きな単純野郎です。

 

 

でも、同時に「心理学」にも興味があって

なんで人は人を好きになるんだろー?とか

なんで人の行動とかで深層心理がわかったりするんだろー?って不思議だったので

結局、大学に進学して心理学のあれこれを学びました。

 

発達心理学学習心理学教育心理学社会心理学、臨床心理学、ジェンダー

などとあれこれ学ぶなかで

「やっぱり心理学おもしろい!!“脳”大好き!!」と改めて思うと同時に

 

心の不調が体の症状として現れている友人にもたくさん会いました。

 

心と身体はつながっている。

カウンセリングで心に働きかけるのも素敵だけども、

わたしはやっぱり身体に触れることで、身体も心も癒したいと決意を新たに。

 

在学中に、リフレクソロジー民間資格を取り、インストラクターにもなりました。

大学4年生の時は、もうあと卒論だけだったのでほぼ学校には行かず

ラクゼーションのお店でアルバイトをしました。

 

 

ひたすら指を酷使したリラクゼーション時代

このお店では、リフレクソロジーのようなオイルトリートメントだけではなく

指圧のように、指で揉む・押す、いわゆる「整体」を行っていました。

ラクゼーションは、メニューがだいたい30分からで

長いコースだと2時間以上のものもあります。

 

最初のうちは親指が痛くて痛くて、夜中に指がつって起きることもありましたが

だんだん慣れてきました。

そして、やっぱりリラクゼーションというのはたいへんおもしろくて

お客さんとの1対1のやりとりに、非常にやりがいを感じていました。

 

ちょこちょこ指名もいただいたり

「〇〇さん(旧姓)に会いにきたよー」なんて言ってくれる方もいらっしゃったりして

正直、わたしは図にのっていました(笑)

わたしってうまいんやな~なんて。

 

 

で、たとえば「肩がこった」なんていらっしゃるお客様に施術をして、

そのときは気持ちよかったわ~って言ってもらえるけど

またすぐ数日後に来はるんですよね。

 

 これって、一時しのぎだし、なんかモヤモヤしてきて

「根本から治したい!」という“治療”の概念が生まれてきました。

 

そして、東洋医学

『自然や環境や感情など、すべてのことがその人の体調に影響している』

という考え方が、心理学に通じるところがあるなぁと気に入ったことと

 

整体は指が痛いけど、鍼なら力要らなさそうだし

年とってもいけるかなぁと思ったのもあり

 

鍼灸師を目指そう!!」と決意しました。

 

 

運良く、職場に柔道整復師の専門学校に行っている方がいらっしゃったので、

その方に医療業界のお話を聞かせてもらうことになったのでした。

 

 

心の師匠との出会い そして接骨院で勤務することに

その方は春田雄司さんという方で、18歳から接骨院に勤務していた方でした。

 

 

カイロプラクティックの資格ももっていて、リラクゼーション界では

かなりの腕前。

骨盤矯正も、かなり前からやってらっしゃいました。

 

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※春田先生(写真右から2番目のメガネの人)のもとにはたくさんのアスリートが集い、

長年、ボクシングの井岡一翔選手のトレーナーも務めてはりました!かっこいー!

 

 

わたしが「鍼灸師になりたい」と言い出したのをきっかけに

春田さんとたくさんお話をさせていただきました。

 

「医療の世界は、正直、給料低いで。ふつうにお金が欲しいだけやったら

OLさんのほうが絶対らくやし儲かると思うよ」

 

「でもそれでも、やりがいはめっちゃあるし、人に喜んでもらえる仕事やわ。

ほんまにやりたいかどうか、1年ぐらいよく考えてみ」

 

こういわれたのをよく覚えています。

 

 

整骨院の先生の給料が安い」というのは、前にも聞いたことがありました。

 

 

その少し前に、おばあちゃんが首の骨を骨折して手術したんですが

その後のリハビリで整骨院に通っていたんです。

 

わざわざ毎日整骨院に通うのは大変だから、

おうちでもわたしができないかな?と思って

ある日整骨院についていって、先生に

「わたしもマッサージ習えませんか?弟子入りしたらだめですか?」

聞いたことがあるんですね。

 

そしたらその整骨院の先生は

「僕は弟子とってないねん。そんなに儲かってないからね。この業界入りたいの?

やめときやめとき!女の子やったらもっといい仕事いっぱいあるよ」

と言いました。

 

今思えば、確かにそこは小さな整骨院で、先生一人でされていて

お世辞にも流行っているとは言い難い治療院でした。

でも当時のわたしは「そうなんだ。整骨院って儲からないんだ」って

インプットされたんですね。

 

なので、春田さんが「給料は高くない」と言った時

「もちろんそれは承知の上です」という気持ちになりました。

やりがい上等!人のためになるのなら、お金なんて安くてもいいや!なんて

そのときは思っていました。若い。

 

 

そしてなんだかんだで、春田さんの知り合いの専門学校の教員の方に

推薦状まで書いてもらえて、無事に森ノ宮医療専門学校に入学しました。

そして、入学と同時に、春田さんが仕事まで斡旋してくださったのです。

 

なんでも、春田さんの同期の柔道整復師さんが、

勤めていた整骨院のオーナーが急死したことで、店ごと譲り受けるお話になったらしく

卒業と同時に開業することになったので、春田さんを副院長として雇いたいという

ことになったそうなのです。

 

そしてそこの整骨院は、週に何回か鍼灸師の先生も来るから、

わたしの勉強にもなるだろうということで、何もできないわたしを雇ってくださる

ことになったのでした。本当に感謝してもしきれません。

 

ここで、院長のH先生、春田先生、受付のお姉さんと共に

整骨院のオープニングスタッフとして2年間働くことになりました。

 

 

挫折と劣等感

正直、わたしはここでも図にのっていました。

 

身体に触れるのは得意だと思っていたし、ホスピタリティ精神もあると自負していたし

ラクゼーションが整骨院という場所に変わっただけでやることは同じだろうと思ってたんです。

 

 

すみませんでした。まったく違いました。

 

 

わたしはほんとに何もできなかったので、

先生たちが治療するまでの「つなぎ」として、軽めの整体をしていました。

 

しかし、休憩時間や仕事後に、春田先生からダメ出しをくらいまくる日々。

 

「お前が触った後の身体、ぜんぜんほぐれてないわ」

「時間配分がぜんぜんできてない」

「痛いっていうクレームきてる。指のあたりがきついんやと思うから練習しよ」

 

その頃のわたしは、朝8時に出勤して、12時まで働き、一度家に帰宅して

2分で昼食とって、電車に乗って学校へ行き

13時から16時過ぎまで授業を聞いて、整骨院に戻り

17時から22時ぐらいまで働くという生活スタイルでした。

 

正直、クタクタ。

ほんとはもっと、仕事後にも練習しないといけないのに

もうとにかく早く帰りたい。彼氏といちゃいちゃしたい。しか思ってませんでした(笑)

 

 

しかも、話に聞いていた鍼灸師の先生はすぐに退職されてしまい

「えーっ、鍼が見れると思ったのに??」というショックもありました。

 

 

ほんとは鍼がしたいんだけど・・と思いながらも

とりあえず全力で目の前の患者さんに接する。

でも、わたしの評判はすこぶる悪く、ほんとに落ち込む日々でした。

 

 

春田先生は、包み隠さずなんでも正直に話してくれるので

 

「自分でもわかってると思うけど、お前、評判わるいで。お前にはやってほしくないっていう人、いっぱいいてる。〇〇さんんも、△△さんも。あと××さんも言うてた」

 

「えー!××さん、わたしが入ったときはめちゃニコニコしてくれてはるのに・・!」

 

「うん、たぶんお前の人柄のことは嫌いじゃないんやと思う。

でも向こうは身体治したいねん。楽しいおしゃべりは不要な人もおるねん。

お前、しゃべりすぎやで」

 

こういうことを毎日言ってくださいました。

そのときは心折れてましたけど、ほんとにありがたいです。

 

 

また、わたしの「はやく帰りたい」という気持ちも見抜かれていて

バリクソ怒られました。

 

 

「なんでお前の練習に、俺のほうから毎回誘わなあかんねん。

お前から『先生おねがいします』って言うてくるべきやろ。なめてんのか」

「真剣にやりたないんやったら帰れ。そんな奴に教えることないわ」

 

これはね、もう・・正論すぎて。

泣くのをこらえながら「やりたいです。おしえてください」て言いました。

 

「泣くなよ。女やからって泣いたら許されると思ってんか」て言われてむかついて

「泣 い て な い で す!!!」てキレてました(笑)

 

 

ほんで、春田先生が帰ったあとに号泣してたら、

院長のH先生が「君らは仲良しやなぁ~。春ちゃんは、見込みある人にしか

厳しくせーへんよ。飴ちゃん食べるか」となぐさめてくれたりして(笑)

 

春田先生と出会えたことで、治療家としての精神面も鍛えていただき

今でも、何かあるとすぐに電話します。

心の師匠。ほんま好き。

 

 

で、でもやっぱりわたしは思いました。

整骨院はとっても勉強になるし、患者さんとの触れ合いも楽しいけど

鍼の勉強にはもちろんならないし、わたしは鍼の効果を知りたい。

 

しかも、鍼灸整骨院じゃなくて鍼灸院がいい。

鍼灸だけの効果でどれだけ治せるのかが知りたい!

 

そしてわたしは、学校の掲示板を見て、求人案内を見るようになりました。

 

 

自分の中での「鍼灸」のイメージ変化

求人案内にあるのは、鍼灸整骨院ばかり。

もう正直、整骨院はじゅうぶん見たし、いいわ・・と思いました。

しかも鍼灸接骨院の鍼って、「1本100円」とかなんかそんなかんじで

インスタントなかんじがしたんです。

 

もっとがっつり、数千円とって、身体全体のことを診ている

ところはないのかーーと探していたところ・・

 

ありました。

 

中医学を基礎として、弁証論治で治療している、女性スタッフだけの鍼灸院!

院長先生も美人で、ホームページも勉強になる内容ばかり。

ここやー!と全身がふるえました。

 

 

春田先生と飲みに行って、鍼灸院に見学に行きたい旨を伝えました。

先生は

「お前が決めた道やし、俺は応援するよ。はやく俺にも鍼できるようになってな」

と言ってくださいました。

 

「わたし、先生を超えますね」て返したら

「100年早いわ(笑)」って言われて、乾杯しました。

 

 

専門学校3年生のとき、整骨院を退職して、一人暮らしもやめました。

そして、希望通り、鍼灸院を見学させていただけることになりました。

見学は週に4回。

そしてのちに週に1回はやっぱり整骨院でも働いて

土日は試験勉強や勉強会に参加。

 

初めての鍼灸院では、ほんっっっとうに感動の連続でした。

 

まず、治療院に入ったときの線香の香り。

わたしこのにおい好き~と思うほど、癒される空間でした。

 

美人の院長先生はじめ、スタッフの先輩方もみーんなきれいで、

優しくて、かわいらしい。

なにここ?天国?ってなりました(笑)

 

 

わたしの中の「鍼灸師」って、「ちょっと変な人」っていうイメージだったんです。

それまでも何軒か、見学がてらいろんな鍼灸院の施術を

受けにいかせてもらったんですが

 

みんなどこかすこし変わっていて(笑)

ふつうの人は選ばない職業なんかなーって思ってました。

 

でも、ここのスタッフさんを見てると

鍼灸師でもこんなにかわいくていいんだ!おしゃれでいいんだ!って

なんだか希望がもてたというか。

 

内装もわたしの好きなかんじのアジアンテイストだし、

小物もいちいちかわいいし

いいなーいいなーわたしもこんなんやりたいなあって素直に思える場所でした。

 

そして、なにより鍼灸すげぇ・・」という体験を目の当たりにしました。

整骨院時代には、来院される患者さんは当然「どこかが痛い」というような

整形外科疾患でした。

 

しかしここでは、主に内科のこと、婦人科のこと、精神的なことなどなど

とにかく主訴がはばひろい。

え?そんなことにまで効くの??と患者さんもびっくりしていましたが

横で見学しているわたしももちろんびっくりしていました(笑)

 

 

患者さんの痛みや悩みがどんどん改善されて元気になっていく姿をみていると

「わたし・・なんていい仕事を選んだんやー!!」って心底思いました。

自分の身体にも鍼をする習慣をつけると

自分自身の長年の悩みも改善されていき、もうほんとに鍼灸のとりこに。

 

 

いつかは自分で開業したい。

そしてそのときは、鍼灸整骨院じゃなくって鍼灸院をやりたい!

という思いで、日々たのしくお勉強するのでした。

 

 

そんなわたしが鍼灸接骨院で今開業しているわけですが・・

そのお話はまた別の機会に(笑)

 

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emisukeharikyu.hatenablog.com