住吉区のママ鍼灸師 えみすけのブログ

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大阪市住吉区で鍼灸治療をしている、鍼灸師えみすけ(長崎絵美)のブログです。

妊婦さんの鍼灸治療について 鍼灸師×ZOOM対談③

昨日も、ZOOMでお話させていただきました。

内容は、「妊婦さんへの鍼灸治療とその注意点」

 

もしZOOM聞けなかったよ~という方がいらっしゃったら

だいたいこんなこと話してました!っていう雰囲気をまとめてみたので

よかったらご参考に^^

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妊婦さんにしていい施術・していない施術

 

お腹への刺鍼

あくまで「わたしは」なのですが、妊婦さんへはお腹に鍼を刺しません。

これは妊婦さんの心情を考えたときに、

大事な赤ちゃんがいるお腹に鍼を刺されるのはいやだろうと思うからです。

 

お腹には有用なツボがたくさんあるので、すべてお灸で施術しています。

 

パルス治療

どうしても・・というとき以外は、積極的には行っていません。

ネットなどでは「妊婦に低周波は禁忌」とされていますが、きちんとしたエビデンスはないように思います。

 

実際、以前勤めていた職場では、妊婦さんの仙骨部への通電治療は行っていましたが特に有害事象はみられませんでした。

 

ただ、やはりこれも妊婦さん側の心情を考えると、

なるべくリスクがあることはしてほしくないというのは当然であると思いますので

わたしはあまり使っていません。

 

逆子で、帝王切開日が決まっている妊婦さんへの強刺激

上記の方々は、手術予定日までになるべく陣痛が起こらないほうがよい方々です。

鍼灸の強い刺激で、子宮が収縮しすぎて、陣痛を誘発しては危険ですので

刺激量に関しては気を付けています。

 

 

妊婦に鍼灸をする際の注意点とは?

 

初診時に気を付けること

・妊娠何週か

・健診先、あるいは分娩先の病院名

・後期であれば、治療院から家までの片道にかかる時間

・今回の妊娠の経過(異常がなかったかどうか)

・初産婦か経産婦か

などをしっかり問診にて把握しておきます。

 

妊娠初期の対応(16w頃まで)

妊婦さんのいちばんの不安は

「流産しないかどうか」「鍼灸をすることで赤ちゃんに悪影響はないのか」

であると思います。
早期流産はだいたい12wまでに起こり(流産の13~14%)、ここを超えれば、

流産する確率はぐっと下がります。


鍼灸治療をすることで流産をするのではないか?」という疑問もあるかと思うので、必ず鍼を刺す前に、それに対しての説明を行うことが大切です。

 

早期流産の理由の多くは胎児側に問題があり、

母親がどんな行動をとっていても防ぐことはできないこと。

現代中国で「三陰交」「合谷」を妊婦に用いたところ、

ほとんどの妊婦が安産であったこと。

 

つまり、妊娠初期には、鍼灸を受けようが受けまいが

流産するときはするし、しないときはしない。ということです。

 

ネット上では「〇〇のツボは妊婦さんには危険」などの情報がありますが

いずれもエビデンスに乏しいものです。

さらに、それらのツボは治効が高く、妊婦さんへの治療としてかなり

有意義であると思いますので、わたしは禁忌としているツボはありません

 

施術中、あるいは施術後の体調の変化

まれに、胎動によって妊婦さんの気分が悪くなることがあります。

その場合、態勢を変えていただくことで軽快することがほとんどです。

特に後期は何が起こるかわかりませんので、落ち着いて対処できるように

しておくことが大切です。

 

逆子治療について

初診で聞くこと

・現在の週数

・次回の健診日(そこまでに何回通えるか)

・今回の妊娠の経過

・赤ちゃんの位置や向き

などを聞いておくとよいと思います。

 

また、治療をすすめるにつれて、出産後の援助がどれぐらい受けられるかや、

両親の所在、出産への不安や悩み、ご主人の生活サイクルなども聞いておくと

産後の生活がイメージしやすくなり、包括的なケアができると思われます。

 

鍼灸師が広めていきたいこととは

逆子がわかったら、1日でも早く鍼灸を受けてもらうようにすることです。

 

病院では、逆子は「よくあること」として、そこまで重要視されません。

28wを過ぎて逆子であった場合、「そのうちなおるよ」という声掛けとともに

平気で2週間、あるいは4週間放置されます。

 

しかしこのときの妊婦さんたちの想いは、

「そのうちなおるものなんだ、じゃあのんびりしておこう」

などと思っている人は少数です。

 

なにか自分にもできることはないのか?と考え

たとえ病院で「やらなくてもいい」と言われてもこっそり逆子体操を試し

毎日毎日、「逆子」に関するキーワードを検索して情報収集しているのです。

 

また、全日本鍼灸学会のデータでは、

妊娠28~31wに鍼灸を受け始めたグループ:逆子が治った確率が60~90%

妊娠32~35wに鍼灸治療を受け始めたグループ:40%以下

という結果も出ています。

(ちなみに当院では、32wまでで89.9%、33w以降は50%でした)

 

このことからわかるとおり、逆子は早めにお灸をすればすぐもどることが多いのです。

しかし、34wになってからお灸を受け始めても、もどる確率は低くなっています。

 

これらの事実をふまえ、

妊娠を望む方、妊娠していない方々へ対しても

普段から「逆子には早めのお灸が有効」というメッセージを伝えておくと

いいかと思われます。


妊娠時、鍼灸が有効である症状について

 

妊婦さんのお悩みは様々です。

そして、やはり年齢が若い方がしんどさも少なく、産後の回復も早い傾向にあります。

個人や年齢によっても大きく変わるものですので、

「妊婦はこうである」という固定概念ではなく、その方によって柔軟な対応が

求められると思います。

 

問診時に、非妊娠時からある症状なのか、妊娠してからでてきた症状なのかを見極めることも大切で、妊娠によって起こっているものなら数回の治療で軽減することを伝えてあげることが大切ですね。

 

悩みの例としては・・
吐き気、めまい、動悸、息苦しい、不眠、多眠、頻尿、便秘、味覚の変化、胸焼け、むくみ、こむら返り、坐骨神経痛、恥骨痛、股関節痛などがあります。

 

これらの症状の大部分は、鍼灸で軽減させることが可能です。

 

薬を飲めない(飲みにくい)時期であるからこそ、

薬を使わず、副作用の少ない鍼灸治療は妊婦さんにとってかなりの助けとなることは

間違いありません。

 

特に初産婦さんは、自分の身体がどんどん変わっていくという感覚、

出産への不安などもあり、メンタルが不安定な時期があるかと思います。

そのあたりもしっかりケアできれば、より妊婦さんにとっても安心ですね。

 

その後、お話は脈のことに・・

そこからのZOOMでの流れは

「脈で胎児の性別がわかる脈診法」になっていきました。

興味深いことも教えていただけたので、わたしもやってみようと思います。

 

また、「陣痛づけ」の治療なるものもあると教えていただきました。

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「はやく陣痛がくるようにしてほしい」とのご依頼もたまにありますので、

こちらをされている先生はすごいなぁ!と思いました。

東京にあるサロンのようですね。

www.healing-you.com

 

今回も、いろいろな学びがあった楽しいZOOM会議でした!

 

 

 

 

 

今回お話できなかった方とも、また是非なにかの機会でつながれたらいいなと

思います(*^_^*)

皆さま、ありがとうございました♪