住吉区のママ鍼灸師 えみすけのブログ

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大阪市住吉区で鍼灸治療をしている、鍼灸師えみすけ(長崎絵美)のブログです。

人にやさしくなるには? スキンシップとオキシトシンの関係

 
突然ですがあなたは、よく怒りますか?
あるいは恋人や配偶者が、よく怒るな~と思っていませんか?
 
ひょっとしたらその原因は、スキンシップ不足かもしれません。
 

赤ちゃんに必要な、たった一つのこととは?

 
こんな実験があります。
 
アメリカの心理学者ハーロウさんは、アカゲザルの赤ちゃんを
対象として「母親への愛着」を調べました。
 
この写真のように、「代理母」を2種類用意します。
写真左のほうは、針金にタオルを巻いてあります。
写真右のほうは、針金に哺乳瓶を付けてあります。
さて赤ちゃんザルは、どうやって過ごすでしょーか?という実験です。
 
結果は、
「お乳を飲むときだけは針金の代理母のほうに行くけれども
そのほかはずっとタオルの代理母にくっついていた」
ということだったそうです。
 
タオルの代理母からはミルクはでません。
ただ、あたたかいだけです。
それでも赤ちゃんザルは、ぬくもりを感じたくて、
ずっとやわらかい代理母にくっついていたんです。
 
ちなみにもうすこし残酷な実験ですが、
この赤ちゃんザルに恐怖を与える刺激を追加したところ、
急いでタオルの代理母にしがみついたそうです。
 
また、針金の代理母しか金網に用意せずに、同じように恐怖刺激を
与えると、その場で奇声を発しながら立ちすくんだそうです(´;ω;`)
 
この実験からわかることは、
「赤ちゃんにとって必要なものは、
ぬくもりとあたたかさである」ということでした。
 
 

赤ちゃんに触れないでいると・・

 
さらに過激な実験があります。
 
ローマ帝国の皇帝フリードリヒ2世は、戦争孤児などの赤ちゃん
50名ほどを実験用に集めました。
この赤ちゃんたちには、ミルクを与え、排泄の世話をし、入浴もさせます。
 
ただ絶対にしてはいけない条件として、
「赤ちゃんと目をあわせる」
「赤ちゃんにほほえみかける」
「赤ちゃんに話しかける」
がありました。ミルクを与えるときも、一切肌とは触れ合わせなかったそうです。
 
その結果、赤ちゃんたちはどうなったか。
 
50名全員が、1歳までに死んでしまったそうです。
 

さらに同様の実験を、心理学者のルネ・スピッツさんもやりました。

そうしたら、55人中、27人が2年以内に死にました。

残った子どもも17人が成人前に死にました。

11人は成人後も生き続けましたが、その多くに知的障害や精神障害が見られました。

 

これらのことからわかることは、

「スキンシップを行わないと、

成長ホルモンが正常に分泌されない」ということでした。

 

 

イライラするときほど、ハグしよう!

 

 

ここで、身体の中にある2つのホルモンをご紹介します。

 

成長ホルモン

脳下垂体前葉というところから出るホルモン。

身体の成長や、代謝に関わっており、これが正常に分泌されないと

発達が遅れたり、傷の治りが遅くなったり、疲労がたまったりする。

睡眠時や、運動時に放出される。

 

オキシトシン

脳下垂体後葉というところから出るホルモン。

子宮を収縮させたり、乳汁を射出させたりする。そのほか、幸せな気分にしてくれたり、ストレスを軽減させたり、愛情を心地よいものだと認識させてくれたりする。

気持ちよく触られたとき、ペットを撫でたとき、友達と楽しくおしゃべりしたときなどに放出される。

 

この2つは、さきほどの実験と大きく関わっています。

 

母親(あるいはそれに代わる養育者)によって、

あたたかいぬくもりや愛情を感じられずに育ったこどもは

この成長ホルモン・オキシトシンの不足によって、正常に発達しないのです。

 

これはこどもに限ったことだけではありません。

 

わたしたち大人でも、人とのふれあいを感じられない生活においては、

多大なストレスを感じます。

 

人はひとりでは生きられない、とはよくいったもので、

「一人」と「独り」は違うのです。

 

もちろんひとりきりになる時間はとっても大切ですが、

ずっと一人だけで、誰とも関わらずにも生きられない。

わたしたちは、常に誰かと交流をもって毎日を過ごしたいのです。

 

冒頭にもどりますが、

「よく怒る」あなたは、最近誰かをぎゅっと抱きしめたことはありますか?

あるいは、「よく怒る」相手を、抱きしめたことは?

 

イライラしてしまう日があったら、なおさら、相手に触れましょう。

肌であたたかさを感じましょう。

 

もしイライラする相手がお子さんなら、お子さんはあなたに抱きしめてもらえて、

とっても嬉しいはずです。

「〇〇ちゃんが大好きだよ」っていっぱい言ってあげてください。

 

もしイライラする相手が配偶者だったら、口喧嘩をやめて、

しっかり抱き合ってください。あなたが好きな人のにおいがするはずです。

身体を預けると、不思議と穏やかな気持ちになれますよね。

 

寄り添ったまま、話を続けてみてください。

きっと、さっきよりも話し合いがうまくいくはずです。

 

まとめ

・赤ちゃんは、あたたかいぬくもりが大好きである

 

・こどもは、愛情やふれあいがないと、正常に発達しない

 

・気持ちよくさわられたり、愛情を受けると、オキシトシンが活性化し、

 その結果、成長ホルモンも分泌される

 

・日常からスキンシップをしっかりとることが、ストレスを減らし、

 幸せを感じるコツである

 

 

いかがでしたでしょうか。

肌と肌のふれあいって、とっても大事なんですね。

 

ちなみに、別に恋人とのハグだけじゃなくて、

マッサージやエステを受けに行って「きもちいい~」と思うだけでも

じゅうぶんオキシトシンは出るようですウインク

 

ちなみに、このお肌からの心地良い刺激というのを存分に活かしたのが

「小児はり」という治療法ですね。

お肌をやさしくなでる、とっても気持ちいい刺激が、お子さんの

健やかな発達を助けます。

 

最近イライラするわ~とおもったら、小魚たべるよりも

スキンシップ!してみてくださいねピンクハート