住吉区のママ鍼灸師 えみすけのブログ

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大阪市住吉区で鍼灸治療をしている、鍼灸師えみすけ(長崎絵美)のブログです。

慢性的な栄養不足 ~血虚~

お顔を鏡で見た時に「なんか顔色わる・・」と思ったことはありますか?

 

肌の色がくすんでいる

なんとなく乾燥していて、ファンデーションがういてきている

全体的に茶色っぽい、あるいはくすんだ黄色っぽい

 

こういったお肌の状態であれば、あなたは血虚(けっきょ)」かもしれません。

 

血虚とは、血(けつ)が少なくなっている状態。 ※血液が少ない、とは少し違います

血(けつ)とは、身体の栄養のことを指します。

つまり、血虚の人は、慢性的な栄養不足であることが多いのです。

 

今回は、身体の栄養を司る、「血(けつ)」について書いていきます。

 

 

 

血の役割

血(けつ)は、西洋医学でいう血液とは、似ていますが少し異なります。

ですので、血虚 = 貧血 というわけでもないんですね。

 

血(けつ)の役割は、「身体を潤し、栄養する」ことです。

身体じゅうの細胞に栄養を与え、皮膚に適度な水分を与えるのです。

 

そのため、血(けつ)が少なくなってくるとその部分だけ栄養不良となり

色がくすんでくる・乾燥してくるなどの症状が起こります。

目の疲れなんかも、この血虚が関係しています。

 

また、血(けつ)は精神にも影響を与えます。

血(けつ)が豊富であると、考えがまとまりやすく、記憶力も上がります

反対に血(けつ)が不足すると、なんだかぼーっとすることが増えたり

集中力が続かなかったり、物忘れが増えてしまいます。

 

さらに血(けつ)は筋肉も栄養しています。

血(けつ)が豊富であると、筋肉はしなやかに動き、柔軟性も向上します

反対に血(けつ)が不足すると、けいれんをおこしたり、しびれたりします。

よくこむら返りをする人や、まぶたがピクピク痙攣する人などはこれにあたります。

また、よくつまずく・・という人も、血虚の可能性があります。

(ただこれは、脳の問題もあるので慎重に鑑別が必要です)

 

 

 血の生成

それでは、血はどのようにして体の中で作られるのでしょうか。

 

血が作られるルートとして、2つあります。

1つは、食べ物から。もう1つは「腎精」からの変化です。

 

食べ物から得られる「水穀の精微」

わたしたちが食べたものは、脾という臓腑の働きによって

精微(せいび)という物質に変わります。

 このあと、精微は肺に上がって、心によってあたためられ赤くなり、血になります。

 

 精血同源(せいけつどうげん)

腎という臓腑は、腎精といういわば生命力のようなものを常に貯蔵しています。

身体の中で血が不足すると、腎がそれを感知し、腎精を「命門の火」によって

あたためて、血に変化させます。

また、この作用は逆にもはたらき、精が少なくなると今度は血を精に変化させます。

このことから、「精と血は同じ源である」=「精血同源」といわれます。

 

 

血の不調 

それでは血に不調が起こるとどうなるのでしょうか。

 

大きく分けて、臨床上よくみられる血の不調は3つ。

血が少ない、血がよどんで汚くなる、血が熱を持つ、です。

(ほんとは血が冷えるっていうのもあるんですが、ここでは割愛します)

 

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血が足りない「血虚

 

血が少なくなる原因としては、 

・出血多量

・胃腸の機能の低下

・病気が長引いている

・暑い外気にさらされ続ける

・集中する作業をつづける

 などがあります。

 

血は、健康であれば毎日新しく生成されるものですが、

胃腸の調子が悪かったり、長い間病気をしているとどんどん血が消耗されてしまい、

生成が追い付かなくなります。

 

インフルエンザのあとなんか、元気になったつもりでも、なかなか体力がもどらないかんじになりますよね?あんなイメージです。 

 

女性では、生理での出血が多い人や、出産で大量の血液を失ったあとの状態などは

血虚になりやすいといえます。

 

また、目をよく使う人は血虚になりやすいです。

PCやスマホから切っても切り離せない現代人の生活は慢性的な血虚を起こしやすい現状です。

  もちろん、Youtubeを観るのが大好きな幼児のお子様も注意が必要ですね。

 

 

 

血虚になると、心臓や、睡眠に影響がでることがあります。

 

動悸がする、息切れがある、胸が苦しくなる人は心で血虚が起こっています。

また、

不眠がある、夢が多くぐっすり眠れない、物忘れが多い、めまいがある、

不安な気持ちである、といった症状も血虚の症状ですね。

 

さきほど出てきた症状と重複しますが、

 目が疲れやすい、視力低下、まぶたがぴくぴく痙攣する、足がつる、

よく何かにつまずく、爪が薄く割れやすい、手足がしびれるなども出てきます。

 

血がよどんで汚くなる「瘀血(おけつ)」

血は本来スムーズに流れているものですが、なんらかの原因によって流れが悪くなると

そこにうっ血が起こり、血が汚れてきてしまいます。

こういった場合は、通常の鍼灸治療にくわえ、「刺絡(しらく)療法」という手法を用いると軽快することが多いですが、その話はまた今度。

 

瘀血があると、しみができやすい、内出血しやすい、腫瘍や筋腫ができる、

目の下にクマができる・・など、見た目にも体調的にもマイナスがいっぱい。

 

ちなみに、タバコを吸うと瘀血は一気にすすみます。しかもなかなか良くなりません。

受動喫煙でも同じ影響がありますので、小さなお子様などには特に

タバコの煙に気を付けてあげてくださいね!(電子タバコもだめ)

 

瘀血に関しては別記事でも説明しています。

emisukeharikyu.hatenablog.com

emisukeharikyu.hatenablog.com

 

血が熱を持つ「血熱」

血が何らかの要因で熱を持つと、血熱という状態になり、出血傾向がみられます。

よく遭遇する日常の場面としては「鼻血が良く出る」です。

お子さんでもたまにいらっしゃいます。

 

こういった場合は血熱を取り除いてあげないといけません。

また、どこから熱が起こっているかを見極めて、そこに対して根本治療を行うことも大切です。(でないとまた何回も熱が生まれてしまうので・・)

 

 あとは、皮膚に痒みが出たり、じんましんが出ることもあります。

寝る前に必ず皮膚がかゆくなって寝られないとか、お風呂上がりに皮膚が乾燥して痒くなるとか、そういうのはこれです。

熱をさましてあげれば、痒みはおさまります。

 

血(けつ)の不調を起こさないためには

身体の中に血をきちんとめぐらせて、健康な状態を保つためには

・血の消耗をなるべく抑えること

・新しい血を作り、古いものを排出すること

が重要です。

 

 

そして、血を補充するためにできることは

・なるべく夜は0時までに寝る

・長時間、頭を使う作業をしない

・目を酷使しすぎない

・ストレッチで、ゆっくり身体をほぐす

これらのことを心掛けてみてください。

 

血は、一日のうち、主に夜間に補充されます。

人間は、通常、夜に眠るようにできていて、そのあいだにしっかり栄養を蓄える

メカニズムになっています。

しかし、深夜2時ぐらいに寝ることが当たり前になっていたり、

寝る直前までスマホを酷使して、集中して目を使っていたりすると

なかなか血が増えません。

 

まずは血の消耗を抑え、しっかり補充できるようにしてみましょう。

 

でも、寝たいのに眠れないのよー!!とお悩みの方は

もうすでに血が少なくなりすぎている可能性があります。

そんなときは是非鍼灸治療を受けて、血を補充してみてくださいね。

 

鍼灸治療は胃腸を活性化し、新たな血の生成を促します。

そこにきちんとした食事が加わることで、あなたの身体には血が循環し、

脳を栄養して、ぐっすり眠れたり、精神が安定するようになります。

 

ちなみに。。

デスクワークで頭を使うことが多くて、つかれた!甘いものが食べたい!

というときは、脳が糖分を必要としているサインなので

ちょこっとなら甘いもの、ごほうびに食べてくださいね(*^▽^*)

ちょこっとだけね!笑