鍼灸師えみすけのブログ

住吉区のママ鍼灸師 えみすけのブログ

大阪市住吉区で鍼灸治療をしている、鍼灸師えみすけ(長崎絵美)のブログです。

小児はりに通いだして1年経ったら、性格にまで変化があった男の子のお話

突然ですが、わたしは

鍼灸施術はその人の人生を変えられる」と思って、日々臨床にあたっています。

 

体調がいい、ということはゴールではないからです。

 

健康な体・健康な精神とは、

その方が何らかのことを為すために必要なツールであって

不調のために、可能性や選択肢の幅が狭まってはいけないと思うのです。

 

 

今日、まさにそのことを痛感する体験をしました。

 

 

 

うちに通院してちょうど1年になる、年長さんの男の子。

今日で43回目の施術です。

 

その子のもともとのお悩みとしては、

 

  • 小児ぜんそく(1歳8カ月頃から発症。ひどいときは毎月発作が出る)
  • 夜泣き・夜驚症(特に強く叱った日や、なんらかのストレスを感じた日は確実に起こる。昨年は毎日出ていた)
  • ねつきがわるい(でも早く寝たら夜中に目を覚ます)
  • 食欲がなく、体重がなかなか増えない。身体が細っこい
  • 短気で、よくかんしゃくを起こす
  • 季節の変わり目に蕁麻疹や湿疹がでる
  • 慢性的な鼻炎で、寝る前に鼻づまりや鼻水が出やすい
  • かぜをひきやすい
  • 頭痛を起こしやすい
  • 腹痛を起こしやすい、胃腸炎にもよくなる、よく吐く

 

 というものがありました。

 

初診の日、お子さんの身体を拝見して、

東洋医学の観点からいろいろとご説明をさせていただくと

ぴったりと診断とあてはまっている、とお母様が納得されたのを覚えています。

 

「子どもは性格がとっても怖がりで、自信のあることにしか挑戦しないんです」

と話されていました。

 

小児はりに通ううち、

台風が近づいてもぜんそく発作が出なくなり

夜泣きが出なくなり、食欲が増してきました。

そして鼻の調子がよくなり、ぜんそくの吸入の頻度が減りました。

 

そのうちに、わたしがご自宅でできるセルフケアをお伝えすると

お母様がお灸を購入されて、

毎晩、ご自宅で親子でお灸をされるようになりました。

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これは、その時送っていただいた画像です。

 

「親子でお灸を楽しむ時間は、とっても良いコミュニケーションの時間になっています」とおっしゃっていただき、わたしも嬉しかった。

 

そして、

だんだん、小児科に通院するのがめんどくさく感じられるほどに

鼻水があんまりでなくなりました。

 

腸炎になっても、親は長引いたのに、お子さんは半日で全快。

お母様が、日々おうちでお灸をしてくれるので

うちに来るまでの間にたいていの症状は軽減するようになりました。

 

 

近所に住むおばあちゃまは、お孫さんを見て

「こんなによう食べる子やったかな?」とびっくりされたそうです。

身長も体重もぐんぐんのびて、習い事にもさらに精を出されていました。

 

 

気がつけば、今年の3月から、ぜんそく発作は一度も出ていませんでした。

 

今回の台風13号の接近により、少しぜんそくのような症状になりそうかな?と

気づいたお母さまが早めに円皮鍼(鍼のついたシール)を咳のツボに貼ってくれて

そのまま発作は出ずに過ごしているそうです。

 

もうこれだけでも、

ほんとうに身体が強くなったんだなと実感するエピソードがたくさんなのですが

今日、お母様から聞いたお話は特に感動しました。

 

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夏休みなので、数日間、お母様が水泳の講習の予定を入れて

男の子に受けさせたそうです。

 

その子は初めてそこに習いにいったのですが

 

身長が大きめだったこと、お肌がよく日焼けしていることなどから

指導の先生(高齢のおじいさん先生)が男の子を【経験者】だと判断したようで、

 

クロールができない男の子のことを、

そらもうボロカスに叱りたおしていたそうなんです。

 

 

当然、初めて習うはずの指導なのに、できなくて当然なのに、

厳しく言われ続けたその子は、ついに悔し涙を流したそうです。

 

それを見ていたお母様は、

「あーこれ今日はぜったい夜泣きするな」と覚悟したんだとか。

 

でも、その日、男の子はぐっすり眠りました。

 

お母様も、夜泣きのスタンバイして待ってたそうなんですが(笑)、

朝までこんこんと眠りつづけたことにまずびっくり。

 

そして、それだけいやな想いをしたから「もういくのやめる」って言うかなと

思っていたら・・

ちゃんと翌日も自主的にプールに行ったそうです。

 

 

ちなみに初日の終わり、おじいちゃん先生が

【男の子は未経験者】ということに気づいたそうなんですが

特にそれで謝るということもなく

相変わらず翌日も、厳しい指導が続いたそうです。

 

レッスンが終わって、全体でさようならの挨拶をして、

みんながぞろぞろと更衣室に向かう中、

 

その子は一人だけもう一度先生のところに戻っておじぎをして

「あしたもよろしくおねがいします」って挨拶したそうです・・!

 

これを見てお母様もびっくり。

ちょっと笑ったそうです(笑)

 

もちろんその日も夜泣きなく、ぐっすり寝ました。

 

 

そして今日は、

ちょっとその怖い先生と笑顔でお話するぐらいまで仲良くなって

クロールで息継ぎして、12mぐらい?泳げるようになったんだとか・・!

 

 

もうね、わたし、ほんま感動しました。

お話聞いてるあいだじゅうずっと、鳥肌がたって仕方なかった。

 

 

悪いけど、うちの子なら、即、初日でやめてる案件です(笑)

 

 

そんなに厳しい指導を受けてもへこたれなかったこと、

そしてきちんと技術も習得したこと、

夜泣きもせずにごはんもしっかり食べて、健やかに過ごしていること。

 

まさに、心・技・体すべて備わっていますよね。

 

お母様も

「最近あの子は、人が変わったみたい。今までならたぶんくじけていたことも、

果敢にチャレンジするようになったし、失敗しても負けない気持ちをもつようになった。臆病さがなくなってきて、自信が身についている気がする」

っておっしゃっていました。

 

 

もちろん、お母様の子育てが素晴らしいのは言うまでもないことなのですが

やっぱり、

身体がかわれば精神も変わるんだなあと、改めて思えたのです。

 

 

 

今回のお話は、お子さんの例でしたが

こういう変化って、大人でも同じなんです。

 

鍼灸施術を受けていると、考え方に変化が表れたり

今まで挑戦しようとも思わなかったことにチャレンジしたりするようになります。

 

それは、身体の状態がととのったことによって

精神にも良い影響があったからに他なりません。

 

健全な精神は健全な肉体に宿る、といいますが、ほんとにそのとおり。

 

マイナス思考だな、ネガティブな考えしかうかばないな・・というときには

身体をゆるめてあげましょう。

身体と気持ちは表裏一体。ほんとにつながっていますから。

 

 

今回は、わたしが鍼灸師になってよかったなあとほんとに素直に思える

エピソードだったので、お母様に許可をいただいて

ブログに掲載させていただきました。

ありがとうございましたー!!!

 

 

ちなみにえみすけは運動ぜんぜんできないので

もちろんクロールの息継ぎもできません。

中学校のときは息継ぎなしで25m泳いでました(吹奏楽部部長の気合い)。

 

 

いやあだからほんま、すごいですよね(なんの話ー!)。