鍼灸師えみすけのブログ

住吉区のママ鍼灸師 えみすけのブログ

大阪市住吉区で鍼灸治療をしている、鍼灸師えみすけ(長崎絵美)のブログです。

梅雨はうつ病が悪化する?東洋医学からみた湿気と思考の関連性

もうすぐ6月。今日も雨ですが、徐々に全国的に梅雨入りしますね。

 

さてこの雨が増える時期、実は人の気持ちにも大きく影響があります。

 

洗濯物が乾きにくくていや!とか

髪の毛がうねるから天パは大変!とか

子どもが外に行けなくてストレスたまってるから、おうちあそび考えなくちゃ!とか

色々あると思うんですが

 

梅雨の時期はネガティブな傾向になる人が増えやすい、ということを知っておいてほしいと思います。

 

詳しくみていきましょう。

 

 

梅雨の時期は「湿邪(しつじゃ)」が身体じゅうの穴を塞いでしまう

梅雨の時期の特性として、なんといっても「湿気」が挙げられます。

ムシムシするし、食べ物はカビが生えやすくなるし、いやですよね。

 

人間はほぼ水分でできていますが、この時期、湿気が多いことにより、身体が必要以上に水分を身体にため込んでしまうことがあるんですね。

 

湿気は身体の中で悪さをするときに「湿邪」という名前に変わります。

 

この湿邪、なんせもともと水分なので、水のように身体のあちこちを流れていきます。

しかも、こいつ、ちょっとドロッとしてるんです。

糊みたいなイメージかなってわたしは勝手に思ってます。

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で、このドロッとした湿邪は、身体の中の穴を塞いでいくという性質を

持っています。

 

本来、あいているはずの穴を塞がれるとどうなるか。

窮屈になるんです。

 

そのため、息苦しくなったり、動悸がしたりすることも。

身体全体が重い、だるい・・と感じたり、関節が痛むことも増えます。

 

 

そしてそれだけではなく、いちばんイヤなのは

考えが堂々巡りになってしまったり、意欲が低下してしまうことなんです。

 

 

湿邪は、胃腸を弱らせ、正常な思考を阻害する

人間がものを考える働きは、「脾」というところが担っています。

(心じゃないの?て思うかもですが、心は神気というものを司っていて、生気のあるなしや目つき、受け答えの様子など、思考とは概念が違うものなんです)

 

脾が正常だと、物事をクリアに考えることができます。

理路整然、スパッとやるべき道が見え、迷いません。

あの人の話はわかりやすいわーという人がいたら、その人はきっと脾が整っています。

 

でもこの脾、実は湿邪にめちゃ弱いんです。

 

湿邪によって脾が弱ると、紐がぎゅっと結ばれたみたいにからまって

考えの先に出口が見えにくくなります。

 

どうしたらいんだろう

同じところをぐるぐる巡って、結局結論が出ない

 

そういった思考に陥りやすくなるんですね。

 

いっつもなにか考えてる、悩んでる!という人は脾が弱っているかもしれません。

(あと、不思議ちゃんとか天然とか言われる人もけっこうここに当てはまります)

 

 

そして、思い悩む期間が長く続くと、今度は胃腸も弱り始め

食欲が落ちたり、下痢しやすくなったりして、身体が「元気」を作れなくなっていきます。

 

 

さらに脾が弱ると、うつ状態が起こる

うつ病、とうつ状態、は違います。

うつ状態は、気持ちが落ち込んでいる状態で、誰にでもある程度起こりえること。

うつ病は、その期間が長く続き、心身ともにあらゆる機能が低下してくる病気です。

 

湿邪はいろいろな穴を塞ぐので、心の穴も塞いでしまいます。

 

そうすると心も窮屈になり、なんだか暗い考えしかできなくなってきたり

行動しよう!という意欲がなくなってきたり

夜、眠りにくくなったり、怖い夢を見たりします。

 

 

梅雨の時期にうつ病が悪化する人が多いといわれるのはこういった理由です。

 

 

うつ病は、診療内科などで、抗うつ剤精神安定剤、睡眠剤などを処方してもらうことで対処できますが

実は鍼灸でも、かなり有効的にアプローチできる症状です。

 

東洋医学的に考えると、うつ病のおおもとは「脾の弱り」。

脾、すなわち、胃腸の働きを整えるところから始めます。

 

脾が強くなると、身体に余分な湿邪が溜まりにくくなります。

 

湿邪によって塞がれている穴を、きちんと通してあげるイメージの治療になります。

穴があいて、風通しがよくなったとき、気持ちもとっても爽快になるんですよ。

 

鍼灸は、胃腸の機能を高め、ご飯を食べられるような状態にもどしてくれます。

ご飯が食べられるようになれば、元気のもとが作られます。

それが適切な場所にいきわたれば、夜もしっかり眠れるようになり、

明るい気持ち、前向きな考え方、行動する意欲がもどってくるのです。

 

梅雨の時期にできるセルフケアはお灸がいちばん

湿邪による弊害をいろいろと書いてきましたが、梅雨の時期を元気に乗り切るコツとしては湿邪を身体の外に出してあげること。

そのために、いちばん適しているのはお灸です。

 

湿邪はもともと水ですから、火に弱いんです。

 

せんねん灸などの台座灸なら、自宅で気軽に行えるのでとってもおすすめ。

 セルフケアの重要性はこちらに書いてます↓

emisukeharikyu.hatenablog.com

 

お灸は、ドラッグストアなどで買えて、気軽に試せる健康アイテム。

 

特にこれからの時期はほんとに重宝します。

 

胃腸が弱っているな、と感じた時

なんか最近悩んでばっかりだな、と感じた時

お灸をしてみてください。

 

お灸の火が燃える数分間、ぼーっとあたたかさを感じてみてください。

 

一日5分でもいいので、ゆっくりリラックスの時間をもつと

身体にもココロにも良いことありますよ。

 

 

天気がすぐれない時期だからこそ、元気に過ごしたいですよね^^